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ホットケーキ

更新日:3 日前

ホットケーキミックスを使った、ホットケーキの作り方


ホットケーキを作る時の要点


ホットケーキを作る時に注意する事があります。

それは、水分量の調節です。水分が少ないと、分厚く盛って焼く事が可能になり、分厚いホットケーキを作る事ができます。

写真A
写真A
写真B
写真B

写真Aの様に、約2.5cmの厚いホットケーキを焼く事ができるのです。でも、食べると固くて、乾燥していてパサパサな感じです。

水分を多くしすぎると、液が垂れるので、フライパンの上で薄く伸びてしまい、厚みが出ません。

写真Bの様に、1.7cmの厚みでしか焼けないのです。でも、食べるとしっとりしていて柔らかくて、結構おいしい。


150gのホットケーキミックスの水分量をどう調整するかを説明します。


Mサイズの玉子2個の卵白は、60gです。

6gずつで、サイズが変わります。


Sサイズ 46g~52g

MSサイズ 52g~58g

Mサイズ   58g~64g

Lサイズ   64g~70g

LLサイズ  70g~76g


なので、玉子の重さを測って、水分量を調整します。


サンプルで使用した玉子は、写真の様に63gのMサイズの玉子でしたので、60gの玉子を使った場合の水分量にするには、3g水分を少なくする必要があります。

たったの3gですが、出来栄えに大きく影響しますので、調整しましょう。


牛乳の量で調整します。

牛乳は、103gで、100mlです。

なので、写真の様に3g分少なくして、100gの量の牛乳を使います。


まず、牛乳と玉子(全卵)を器に入れて、泡だて器を使って、混ぜます。良く混ぜて下さい。

混ぜた時の泡は、すぐに消えますので、気にしないで良く混ぜます。卵白のドロドロが無くなるまで混ぜます。

その後、ホットケーキミックスを入れます。粉を振らなくて大丈夫です。

粉を入れたら、スプーンで混ぜます。溶液を下からすくい上げて粉と混ぜます。

粉が残った感じの写真の様な状態が、天ぷらで使用する場合の粉の感じですが、ホットケーキミックスを混ぜる時は、天ぷらで使用する時よりも、もつと、混ぜます。


天ぷらでは、後で、具材を入れて衣を付けると言う処理を行います。この具材を入れて衣を付けると言う処理をする事で、粉を混ぜる行為をしているのと同じになる為、粉が残っている位の混ぜ方で良いのです。

だいいち、天ぷらは、油の中に投入してしまうので、粉の状態であっても、問題ないのです。


ホットケーキは、違います。粉の状態では、火が通りません。火が通っていないと消化できないので良くありません。

しかし、だまが完全に無くなる程混ぜてしまうと、失敗します。


天ぷらもホットケーキもグルテンが形成されると失敗するのです。グルテンが掲載されている天ぷらは、「ぐちょぐちょ」になります。「カラッ」と揚げるには、グルテンを形成させてはならないのです。

ホットケーキの場合は、グルテンを形成させてしまうと、粘度が高くなって、「ねちょねちょ」になってしまい、膨らまなくなってしまいます。


グルテンは、小麦粉を水と混ぜると形成されるのです。うどんを作る時は、グルテンを形成させて作ります。うどん粉を練って、足で踏んで粘り気を出してうどんを打つと言うわけです。

うどんを作るには、グルテンを形成させるのにかなりの労力を必要としますが、天ぷらやホットケーキの場合は、味や食感に影響する程度のグルテンの形成量だと、簡単に形成してしまいます。

写真C
写真C
写真D
写真D

写真Cの状態から、更に混ぜて、混ぜているホットケーキミックスの表面に粉が無い状態の写真Dの様になるまで混ぜます。しかし、この状態だと、だまになっている部分が中央にあります。底にも、まだ、粉の状態のままのものがあります。


底にある粉は、器から生地をはがす様にゴムヘラを器に沿って縦にこすって底まで動かす事で、外側にある水分の多い生地と簡単に混ざってくれます。一周、この作業を行います。この作業は、混ぜる様な動かし方をしないので、混ぜる回数に含めないで下さい。


この作業の後、最後の混ぜ作業を行います。3枚目に分割して焼くので、最後まで同じ厚みで、同じ食感で焼く為に行う混ぜ作業です。大きなだまをヘラで切る様に割って、周囲のゆるゆるの水状の生地と混ぜます。10回程、混ぜたら生地の完成です。あまり、混ぜるとグルテンを形成してしまうので、控え目に混ぜて下さい。重ねて言いますが、10回程度です。


最後の10回程度の混ぜ工程が終了した写真が、写真Eです。

写真E
写真E

ホットケーキの作り方


テフロン加工等の焦げないフライパンと、フライ返しに油をキッチンペーパーで薄く塗ります。フライパンには、油を塗った形跡が無い位に薄く塗ります。油が確認できるほどに油を塗ると、焼きむらができますので、焼きむらを作らない目的で、薄く塗ります。

フライパンを過熱して、熱くなったら、フライパンを濡れたふきんの上に載せて、「ジュー!」と、水蒸気がでなくなる程度まで、冷やして下さい。一度、それ位に過熱しておくと、最弱火で焼くのに丁度良くなります。予熱が絶対的に必要ですので、必ず、この工程を行なって下さい。


その後、五徳にフライパンを戻して、最弱火にし、ホットケーキの生地を小さめのお玉に取ってできるだけ高いところから、フライパンに生地を落とします。丸く生地を広がせる為です。

写真Fの様に落とします。

写真F
写真F

しばらく、最弱火で焼いていると、表面に泡が出てきます。

生地の全体になんとなく、凸凹ができてきて、部分的に泡が「ふつふつ」と出てきたら、そろそろ、裏返すタイミングです。

裏返すのは、フライ返し差し込んで裏返すのですが、この時、フライ返しの先端に生地が付く様ならば、まだ、ダメです。裏返さないで下さい。


フライ返しに、生地が付かない状態ならば、裏返します。


裏返す時にも、コツがあります。


フライパンを手に取って、70度位斜めにして、フライ返しに載せているホットケーキも、45度位にして、やさしく、ひっくり返します。これをやると、ホットケーキの出来具合が1mm位厚くなります。


ひっくり返してから、最弱火で、2分から2分30秒焼きます。良く火を通して下さい。でも、通しすぎると固くなります。


残りの生地を焼き上げて、完成です。

写真の様に、1枚目 2.2cm  2枚目 2.2cm  3枚目 2.1cm で焼けました。

食べてみたところ、しっとりとしていて柔らかく「ふわふわ」でおいしかったです。


【注意】

 著者の親戚にパティシエが居ります。筑紫ファンタジアと言うお店を経営していました。東急百貨店の渋谷東横店に支店を出店していた一流のパティシエです。

この親戚のパティシエからは、お菓子作りを一切教わっておりません。

「なんだ、そんな事も知らないのか」と言われそうな事をこのブログに書いている場合がありますが、筑紫ファンタジアのパティシエは、一切、関係ありません。

叔父の名誉にかかわる事なので一言、書き加えました。

よろしくお願い申し上げます。


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