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執筆者の写真神山 義尚

マグネシュームジェルの作り方




【序文】

 僕は、最近「足がつる」と言う現象が頻発して夜眠れないと言う毎日を送っています。普通「足がつる」現象をこむら返りと呼んでおります。

 インターネットで調べたら、老人に多い現象で、マグネシューム(Mg)不足が原因だと言う事が分かりました。マグネシュームの元素記号は、Mgです。以下、マグネシュームをMgと略してお話しします。

 MgジェルやMg化粧水を買うと100gで、3,000円と言う高値な物なので、自分で作ったら安いかもしれないと思い作ってみたら、殆ど只同然でしたと言う話です。

 化粧水だと液だれで塗りにくいのでジェルを作る事にしました。でも、ジェルを作るには、ちょっとした、こつが必要でしたので、以下に作製方法ご説明します。

【こむら返りの原因】

 部分的な血行の悪さと、疲労と、冷えが主な原因だそうです。

以前から僕は、マラソンをやっています。マラソンで30kmの壁と言われている疲労が蓄積しきってしまう距離の30km位から足がつって動けなくなっている人を多々見てきました。

スポーツマンでも「こむら返り」で苦労している様です。

【こむら返りの対策】

 血行が悪くなっている部分に、経皮的にMgを吸収させる事でこむら返りを起こさせないと言う方法がある事を知りました。

Mgを皮膚に塗る事でこむら返りを起こさせないと言う方法です。

【Mg化粧水の歴史】

 つい最近だそうですが、とあるメーカーが、スポーツマン向けに開発したのがMg化粧水だそうです。スポーツ後の筋肉の疲れを取るのに非常に効果が高いと言われています。

【Mgの経口摂取が良くない理由】

 Mgは、タンパク質を固まらせると言う性質を持っています。その為、Mgを大量に飲むと肝臓機能が破壊されて最悪の場合は死に至ります。でも、人間にとって絶対的に必要なミネラルです。

インターネットで調べるとMgを摂取しすぎると腎不全になると説明しているWebサイトが多いい様ですが、肝硬変になると言うのが本当のところです。勿論、最終的には、尿と一緒に排出されますから、腎不全にもなると考えられます。

先に、 肝臓で濾過しますので、肝臓が先に遣られて、次に腎臓が遣られると言う機序になるはずです。

 Mgは、水からも吸収する事ができる物です。 個人的な見解ですが、日本人の場合は、水が軟水である事からMg不足になり易いんだと思っております。

昔から、「がんもどき」「豆腐」「かまぼこ」「ちくわ」などの食品でMgを摂取していますが、残念ながら、食べないでいるとMg不足になってしまいます。

僕が、最近、「こむら返り」が頻発して困っているのは、Mgを含んだ食べ物を10年位の間ですが、食べないでいたからだと思っています。

特に最近1年前程から、パン食に変更したので、Mgを含んだ食べ物を食べなくなっていたのです。

 パン食の方は、Mg不足に気を付けて下さい。ヨーロッパの方々は、パン食でも、水が硬水です。ミネラルを大量に含んだ水を飲んでいるのです。

【Mgについて】

 以下に、Mgジェルの作り方を記述しまが、その前にMgに関する説明をします。

濃度は、比重比だそうです。比重とは、重さの事です。

水100g(ml)に対して塩化Mg50gで、50%濃度と言う計算になります。

Mgの飽和溶水は、20℃で、約57%だそうです。


 非常に水に溶けやすい水溶性の物質です。Mgジェルを作っている最中に空気中の湿気で溶けだします。Mg化粧水やMgジェルを作っていて、突然、水滴が発生しますが、何だこの水滴と思わないで下さい。高濃度のMg水です。


【衛生について】

 水を使いますが、水は、腐りやすいので防腐剤を入れたベースウォーターを使います。蒸留水や精製水に防腐剤を必ず入れて下さい。

個人的に使用するのだから、少量なら入れなくても良いと思いますが、腐ったジェルを塗ると皮膚病になるリスクがあります。

また、作ったジェルは、出来るだけ冷蔵庫に入れて保管する事をお勧めします。

大量に作れば、濃度も、正確に作れますが、不潔になり易いのでお勧めできません。


とは言っても、作った後は、指を瓶に入れて塗るのですから、瓶の中は細菌だらけになるのは、間違いありません。


 容器を瓶ではなくて、チューブにすると言う手段もあります。


 チューブも良いのですが、チューブだと大量の使えないジェルが残ってしまうと言う問題と、別の容器で作って、チューブの容器に入れると言う一手間と、別の容器にMgジェルが残ってしまうと言う問題があり、勿体ない感じになります。

Mg化粧水ならば、霧吹きに入れて使用する事もできます。Mg化粧水ならば、指を中に入れないので、最後まで衛生的に使用できますが、液だれが発生して、塗りにくいと言う難点があります。また、Mg化粧水だから、腐りにくいから防腐剤を入れなくても良いと言う考えは止めて下さい。

 化粧水でも、皮膚病になるリスクがあるからです。


 自作すれば、無料の様なMg化粧水やMgジェルですが、やっぱり、無駄はもったいない感じがします。僕は、写真にある様な瓶にしました。直接この瓶で作っています。

各々の判断で容器は好きな物を選んで下さい。


【Mgジェル(20ml)の作製方法】


〔必要な物〕

塩化Mg  5g (25%)

精製水又は、蒸留水又は、水道水 18ml

グリセリン  2ml (保湿材として入れます。)

キサンタンガム 0.1g (0.5%)

防腐剤  0.1ml (0.5%)


用意する物の写真



消毒用アルコール(純度が高いと消毒力が高くなります。病院で75%の物を使用していますが、経費節減で100%エタノールを薄めて使用しているだけです。僕は、75%の安価な物を使っています。)


容器 ガラス製茶瓶 25ml(チューブでも良い。好きな物をチョイスして下さい。)


シリンジ1ml(少量製作の為必要になります。個人で家庭で使用する量りは、現時点では、0.1gの量りが限界だからです。1mlのシリンジだと、0.01mlが測れます。)

シリンジ10ml(50mlのシリンジでも良い。)

注射針 19G(グリセリンが高粘度なので太い物が良い。)


爪楊枝(攪拌用なので、混ぜる事ができるなら何でもOK。)

スプーン(ティースプーンを使っています。)

適当な固めのフィルム(塩化Mgが溶けやすいので薬包紙を使用すると、薬包紙にくっ付いてしまうのでフィルムを切って使っています。)


0.1gまで測れる精密な量り


キサンタンガム


塩化マグネシウム


防腐剤


グリセリン


〔Mgジェルの作り方〕


 防腐剤が入った、べーウォーターを使う場合は、防腐剤は要りません。ベースウォーターとは、化粧品製造用の防腐剤入りの水です。僕は、ベースウォーターは、価格が高いので、使っていません。

 

 (1) 容器の茶瓶に、少量の消毒用アルコールを入れて、内側全体に消毒用アルコールが行き渡る様に回しながら、茶瓶の内側を消毒して、しばらく、放置して乾燥させます。


 (2) 量りの汚れを防止する為に、量りにフィルムを載せて、その上に茶瓶を載せます。量りを0gにセットします。


 (3) 水を18ml茶瓶に入れます。シリンジ10mlを使用して二回に分けて入れています。量りが正確な数値を表示するまで、ちょっと、時間がかかるので、17ml位まで一気に入れた後、少しずつ(滴々)と一滴ずついれます。入れすぎてもシリンジで抜き取ればOKです。


 (4) ここからは、入れすぎた場合は、作り直しになります。気をつけてください。でも濃度は多少違っても、問題ありませんけど。防腐剤を0.1ml入れます。20mlの0.1mlですので、0.5%濃度になります。


 (5) グリセリンを2ml入れます。シリンジ1mlに針を付けて、グリセリンを吸い取って茶瓶に2回に分けて入れます。写真では、防腐剤も、グリセリンも量りの上で入れていますが、シリンジで測りながら入れれば、量りの上で入れなくても大丈夫です。


 (6) 量りから、茶瓶を下ろします。


 (7) フィルムを載せたまま、量りを0gに合わせます。


 (8) スプーンを使用してフィルムの上に、5gの塩化Mgを載せます。多すぎたらスプーンで戻します。


 (9) フィルムの上の5gの塩化Mgの上に、スプーンを使用して0.1gのキサンタンガムを載せます。多すぎた場合は、塩化Mgをすくわない様に注意してスプーンで取って下さい。


 (10) フィルムごと、量りから、薬剤を下ろします。


 (12) ここが、肝心のこつの部分です。キサンタンガムと塩化Mgをフィルムの上で、スプーンを使って混ぜ合わせます。ここで、混ぜ合わせないで、水に入れるとキサンタンガムがだまになって溶けとくれません。必ず、混ぜて下さい。


 (13) 混ぜ終わったら、茶瓶に、混ぜたキサンタンガムと塩化Mgを入れます。だまになる事はありませんから、ゆっくりで問題ありません。MGが空気中の湿気で溶け始めていてフィルムに張り付いて入れにくいので、こぼさない様に丁寧にスプーンでこそいで茶瓶に全部入れて下さい。スプーンに付いた薬剤も残さず、別のスプーンや、攪拌用の爪楊枝を使ったりして全部入れます。


 (14) 爪楊枝を2本使用して、茶瓶に入れた薬剤を攪拌して溶かします。暫く、攪拌しているとドロっとした感じになります。完全に溶けたなと思える状態になったら、完成です。




 僕は、0.5%のキサンタンガム濃度でジェルを作っていますが、1%程度の濃度にすれば、もっと、ドロっとした感じになります。お好みで濃度を調整して下さい。

 5%の濃度で作った時は、ペタペタとした感じになり、パジャマの繊維が皮膚にくっ付いて汚い感じになりました。パジャマにも、Mgジェルが付いているであろうと思わせられる状態になりました。

 僕の経験では、出来るだけ、薄目が良さそうです。そこで、今は、キサンタンガム0.5%濃度で作っています。

 

 下の写真は、1%濃度のキサンタンガムの場合です。0.5%よりもかなり、ドロっとした感じで、爪楊枝の間に膜ができました。0.5%では、爪楊枝の間に幕ができる事は有りませんでした。


【販売禁止】

 化粧品製造販売業の資格が無いと販売できません。販売目的で作製しないで下さい。あくまでも、個人的に使用する目的で作製して下さい。



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