【マラソンで使用する筋肉についての見解】
普通は、マラソンは、遅筋で行うものと言われています。
でも、私は、速筋で走っている事を強く主張しています。
医学的にも確認できた新事実の様です。
医学的には、タンパク質の種類を特定できる様になり、更に、血液中の特殊なタンパク質を計測できる様になったおかけで、判明した事実の様です。
遅筋の特性として、運動後30分程度は、細胞内のブドウ糖を消費して運動します。その後、ブドウ糖が無くなると酸素を使用して細胞内の脂肪を酸素で化学反応させて脂肪を燃焼させてエネルギーとして使用する運動に切り替えるのだそうです。
速筋は、運動後30分程度で、細胞内のブドウ糖を使いきると、脂肪を燃焼する有酸素運動に切り替える事が出来ずに、疲れ切ってしまいます。そのまま、筋肉を使い続けるとエネルギー不足によって、筋肉が破壊されてしまうと言う悲惨な状態になってしまいます。いわゆる、オーバーワークと言われる状態です。オーバーワークを起こすと速筋が破壊されますので、破壊された時に血液中に特殊なタンパク質が流れ出すのです。血液中の特殊なタンパク質の量を測定する事によって、どんな運動をしていたのかが判明するのです。
僕は、大田原マラソンで途中リタイヤしました。35km走ったところで「ハンガーノック」と「低体温症」によって、走れなくなってしまったのです。30km地点まで、平均1km当たり4分30秒位で走って、その後、5km程がんばりましたが、残念ながら走れなくなったのです。
救急車で日赤病院に搬送されました。そこでの医師診診断です。
「脱水症状と、低体温症が確認できました。それと、特殊なタンパク質が増大していました。これは、マラソンで長時間運動していた事が原因でしょう」と言う診断結果だったのです。
その時の血液検査の結果が以下の図です。以下の図は、血液検査結果のコピーです。
以前から、マラソンは、遅筋と言う筋肉で走っていると言われてきました。
ゆっくりした運動強度が弱い運動は、遅筋を使う運動だと言われてきたのです。筋肉のサンプルを元マラソン選手の足から抽出すると言う物凄い事を行って、マラソン選手の足と短距離選手の足を比較した結果、マラソン選手の足には、遅筋が多いと言われるようになったのが原因です。
直接、筋肉をサンプリングする事によって得られた検査結果は、たまたま、遅筋の多いい部分から筋肉を採取した結果だと言い得る可能性が事と、元々、走るのが遅い選手の足は、遅筋が多いと言う事を無視した検査結果であると考えられます。
遅筋とは、赤みの筋肉で血液がいっぱいある組織です。長時間使っても疲れない筋肉を遅筋と呼んでいます。
速筋とは、白身の筋肉です。血管が少ない為血液が少なく、無酸素状態の運動で使われる筋肉です。速筋の特徴は、強力なパワーを発生させる事が出来ると言う部分です。
有酸素運動と無酸素運動の区別は、本来、全く、筋肉の特性とは関係なく、息が切れるか切れないかの区別でしかなかったそうです。
息切れする様な強力な運動を無酸素運動と呼び、息切れしない軽い運動を有酸素運動と呼んだそうです。今は、酸素消費量で有酸素運動と無酸素運動を定義しています。今は、全くの逆で、息切れする強力な運動を無酸素運動と呼び、息切れしない軽い運動を有酸素運動とよんでいるのです。この無酸素運動か、有酸素運動かの定義の方法は、筋肉の特性による区別に代わったのです。
最近、LSD(ロングスローディスタンス)呼ばれるマラソントレーニングの効果を多くの論文で報告されています。
その内容は、1km当たり7分~8分で走ると酸素消費量が最大になると言うものです。酸素消費量が最大になるLSDは、脂肪燃焼効果が大きく、エネルギーの消費効率を高めるトレーニングとして有効であると言う内容です。
この論文の意味を良くそしゃくすると、遅筋を最大量使ったランニング速度は、1km当たり7分~8分で走るランニングで、1km当たり7分~8分を超えて走るとしだいに速筋を使う運動に代わると言う事です。
中程度の運動が遅筋をつかった運動であると言う間違った解釈をしている方も多くいらっしゃいます。どこが間違っているのかと言えば、徒歩などの場合でも遅筋を使っていると言うのが常識だからです。遅筋は、弱い力しか発生できない筋肉です。持続力があり、長時間の運動に適した筋肉です。徒歩程度の軽さの運動だと、遅筋を総動員して運動する必要が無い程軽い運動だと言うだけの話です。
さて、走る為の筋力強化方法が見えて来たではないでしょうか?
簡単に結論だけ言えば、ボディービルに於ける高重量、後負荷の運動を行えば良いと言う事になるのです。
しかし、ボディービルに於ける高重量、後負荷の運動を中心にしてトレーニングを行うと心肺機能が低下してしまいます。やっぱり、走らなければダメだと言う事です。
そこで、「必要以上に足を上げて、必要以上に蹴って走る」と言うトレーニング方法が良いのではなかろうかとなるのです。
また、階段昇降も、一つの方法だと考えております。階段昇降は、ケガしない様に十分に気を付けてください。
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